エンジンのお話
皆さんは日本の年間廃車台数がどの位かご存知でしょうか?実は毎年約370万台が、スクラップとして処理されています、すごい数ですよね。
でもただスクラップにするのはもったいない、使える部品は外してもう一度商品として
蘇らせようというのが私たちの仕事、自動車リサイクル業です。日本には車検制度や車を大切に乗る国民性、道路がキチンと舗装されている等、車が壊れにくく、廃車にしてもまだまだ使えるパーツがたくさんあるんですよ。今回はエンジンのお話です。
上の写真は自動車を動かすための原動力となるエンジンです。「10万キロ走行したエンジン」と聞くと皆さんは「過走行」や「廃車」等の言葉を連想すると思いますが、海外では20~30万キロでもまだまだ現役なのです。
エンジンを生産している最中の写真です。エンジンは動力をタイヤに伝えるためのシャフトや、シャシーに固定するブラケットやステー、水やオイル、燃料を循環させるホースや電気を伝えるための配線などなどいろいろなものに繋がっています。それらをガス溶断したり大きなワイヤーカッターで切断するのですが、その際に破損しない様に細心の注意を払いながら作業します。車種にもよりますが、簡単なものは15分もあればエンジンを車体と切り離すことができます。
これは生産されたエンジンを保管しておくための棚です。写真には片側しか写っていませんが、通路を挟んで反対側にも棚があります。合わせて約500台のエンジンが収容可能です。
ここに保管されているエンジンの情報はすべてバーコードで管理され、海外のお客様が在庫や情報を常に見られる様になっています。もちろん国内でも見ることができます。
次回は外装部品の生産をご紹介します。