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会宝通信メールマガジン

 こんにちは、IREC(国際リサイクル教育センター)センター長の鶫です。 

 2011年3月11日は世界の歴史に深く刻まれる日となった。東日本大震災は人類史上最悪の大惨事です。天が強い精神と忍耐力を持ち、思いやりの心を身に付けた日本人に試練を与えたとしても、余りにも過酷だった。亡くなられた多くの尊い命、被災された皆様に、深く哀悼を表します。

 新聞の見出しに、「戦後最大」という文字が見られる。1945年8月の終戦と1973年10月のオイルショックとの比較です。余り変化を好まない日本人だが、このときを機に意識と行動が変わった。オイルショックではオフィスの電灯を半分にし、テレビは12時で終わった。なぜかトイレットペーパーが買いだめの標的となった。しかし、今回は節電しても追いつかないほど逼迫し、計画停電まで至り、首都圏の電車は間引き運転となった。

 今日本人が世界から評価されている。それは経済ではなく、精神です。大惨事にあって、整然と列を作り、水を待つ人々の姿。信号がなくてもクラクション一つ鳴らすことなく通行する車の列。奪い合い、略奪が起きない奇跡。日本人の精神性の高さに世界は「人間の本質」を学んだようです。

 地球環境問題は地球の大気・水・土壌・生態系など生命維持基盤のシステム障害です。同じように現在我々が直面し、これから変革していかなくてはならないのは戦後60年の日本システムです。M9の巨大地震と福島原発レベル5の大事故は戦後日本を作ってきた政治・経済・社会システムの機能不全を露呈しました。事実を公表しない東京電力、パニックを恐れ甘い見通ししか語らない政府。国民は如何なる情報にも冷静に行動する良識を持っています。民主主義とは真実を知って、責任を負うことです。

 新しい日本システムのコンセプトは「自立」です。電力の集中からソーラー蓄電の分散自立、自動車依存から自転車による移動の自立、食料の他人依存から自給への食の自立です。若い世代による新しい「21世紀日本システム創造の時代」が来ました。