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 2011年12月16~19日金沢市・石川県は世界の環境ホットスポットでした。ここでは世界で最も熱い議論が交わされていました。16日(金)は今年6月能登の里山・里海とトキの舞う佐渡がGIAHS(Globally Important Agriculture Heritage System/ジアス)から世界農業遺産に認定されたのを記念して、「アジアの世界農業遺産の可能性」と題してフォーラムが開かれました。

 ホテル金沢というローカルな場所に日本側から、谷本石川県知事、能登の里山・里海代表武元七尾市長、高野佐渡市長、武内国連大学副学長、海外組みはアフメド・ジョグラフ生物多様性条約事務局長(アルジェリア)、パルビス・クーハフカンFAO/GIAHS事務局長(イラン)、リー・ウェンハー中国科学院・自然文化遺産研究センター主任、ネルソン・デバナデラ・フィリピン環境天然資源省副局長、アニル・クマール・インドスワミナサン研究財団主任、そしてモデレーターがカナダ人で日本暦20年のあん・まくどなるど(国連大学高等研究所石川金沢オペレーテングユニット所長)とまことに多彩な研究者が一堂に会し、農業と自然生態系をテーマにした熱く語り合いました。

 この会議の意義はGIAHSがこれまでアフリカ、アジア、中南米などの途上国が対象だったのが、日本という先進国の能登と佐渡が認定されたことで、国連機関として新たな広がりを持ったことです。

 17日(土)は13時~17:30の間、16日の方々に加え、日本側から横光環境副大臣、赤坂国連広報担当事務次長、西本UNEP国連環境計画地域協力局長、涌井国連生物多様性10年日本委員長代理、鷲谷東京大学教授、鈴村早稲田大学院教授、経団連、国際自然保護連合、環境省自然環境局長、北陸農政局長、そして山野金沢市長らが登壇し、それぞれの立場から、生物多様性、自然保護の在り方、日本と世界の取り組みが紹介された。

 18:00からは会場をANAホテルに移し知事主催のレセプションパーテイーが盛大に催されました。会宝産業も招待され、近藤社長、鳥本会宝総研代表、私が参加しました。まさに石川県が生物多様性、農業と生態系について世界の中心に成った4日間でした。地方からでも世界に発信できる、「Think Globally, Act Locally」の実践でした。