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会宝通信メールマガジン

こんにちは、IREC(国際リサイクル教育センター)センター長の鶫です。 

 「生物多様性」というやや耳慣れない言葉が頻繁にマスコミに登場するようになりましたが、名古屋で開かれていたCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が最終日の10月29日、「名古屋議定書」を採択し、閉幕しました。

焦点となっていた発展途上国の生物遺伝資源の利用による利益の公正・公平な分配ルールが決められ、一歩前進となりました。

また、生態系保護の新戦略目標「愛知ターゲット」も同時に採択され、「自然との共生」、「自然保護区の目標設定」、そして議長国日本が提案した「SATOYAMA(里山)イニシアチブ」も盛り込まれました。

危ぶまれていた議定書が成立したのは松本環境大臣の粘りでしょうか。時間を止めて翌日の12時に採択された「京都議定書」の経験が生きたのかもしれない。

議長国の任期は2012年のCOP11まであります。この間「生物は資源」という視点ばかりではなく、「生物は地球の宿主であり、人間は生かされている」という日本人の自然観を発信していきたいものです。