板前の包丁
早くも大物作家並みに不定期連載の様相になってきた”工場の舞台裏”ですが、今月から定期的に更新します!
さて舞台裏というからには一般の人が普段見ることの出来ない、車が新しく再資源化されるまでの色々な情報をお伝えしようと思います。
会宝産業では様々な特殊設備があります。しかし、細かい作業などはやはり人間の手が必要です。
そこで車の一般整備でも使用されている工具を弊社でも使っていますが、常に基本として「道具は大切に」という考えです。
当たり前の事ですが、新人社員など今まで工具をあまり触った事のない人がいざ工具を使用すると、間違った使い方・無茶な使い方をして、道具や車輌の破損というケースがまれにあります。事故にもつながりかねないので、その都度見かけたら指導していますがそんな時ふと思い出すのが、自分が先輩から言われた「板前の包丁」という言葉です。
自分がまだ車を触り始めて間もない頃、道具をダメにした自分を見て先輩が、「いいか、板前が自分の包丁をどれだけ大切にしていると思う?職人は常に道具を大切にしているからこそ良い仕事が出来るんだぞ」と言われました。それ以来、畑は違えど会社の設備・支給された物・私物問わず大切にして仕事をしています。
自分の場合、いきすぎて若干、工具マニア化していますが(笑)年長者としてこれからも新人にはこの教えを広めていきたいと思います。
皆さんも普段、何気なく使用している道具などを今一度見つめ直してみるとより愛着がわくかも知れませんね。
それでは来月もよろしくお願いいたします。